さや池ビオトープ合同観察会 《2022年5月19日》
毎年4月に実施していた合同観察会を今年は時期を変えて5月に実施しました。
野草は4月には草丈が短く花も咲いていないのが殆どでしたが、5月は花が咲いて繁茂し観察するのも楽しく、判別もしやすかったようです。
さや池は、水温19℃、気温29.4℃、湿度30%、取水口から勢いよく水が流れ込み、湖面からは水底が見てとれるほど澄んでいて、暖かい日差しにさそわれてカワムツは群れになってあらわれ、時折水面に落ちた昆虫を食べたりしています。
【さや池の水生生物】
つなぎの合羽を着て葦やガマの根元をまさぐりながら網を突っ込みヤゴなどの採取を始めました。その結果・・・・
カワニナ、シジミ、コバントビケラ、ヤゴ→フタスジサナエ、モノサシトンボ、アカネトンボ、クロスジギンヤンマ、シオカラトンボ、
もんどり→ カワムツ1匹、ドジョウ5匹
【雨山川水生生物】
ヤマトヌマエビ、カワヨシノボリ、カワムツ、サワガニ、ニッポンヨコエビ、シマアメンボ、オオアメンボ、カワニナ、ヤゴ→コオニヤンマ、サナエトンボ
【さや池、雨山川の昆虫】
虫取り網を振り回し、半世紀もタイムスリップした昆虫大好き少年が、トンボを追いかけ歓声を上げています。採取して観察できたのは・・・・
トンボ目→クロスジギンヤンマ(♂)、ハラビロトンボ、シオカラトンボ,モノサシトンボ、オオイトトンボ、チョウ目→モンシロチョウ,ヒメウラナミジャノメ,コジャノメ,クロアゲハ、バッタ目→ツチイナゴ,カマキリ
甲虫目→ナナホシテントウ,ナミテントウ,イタドリハムシ
クロスジギンヤンマを採取できたのは初めて、ハラビロトンボも含め新発見でした。
【野草樹木】
腰のあたりまで伸びた野草を踏み分け、去年までの繁殖データを見ながら観察を行いました。
種類は67種とたくさん確認できました。
木苺、フキ、セリと食べられる植物も多く、摘み取って美味しく食べて楽しむ
ことにしました。
取水口の周りにはさや池開墾以来、種まきから育てた樹木が大きく成長し、花を
楽しめるロウバイ、ヤマボウシや果実を楽しめる柿、梅、オニグルミ、ヤマモ
モなど天空を埋めるほど葉が茂って、木々に囲まれた涼しい空間が作られてい
ました。
さや池ビオトープは四季折々の自然に恵まれ、色々な楽しみ方ができるエリア
になっています。
これからも水生生物Gだけでなく、皆で楽しみ活用していきたいと強く感じま
した。
*次回の9月の合同観察会では、また新たな発見があるかもで楽しみです。